
「中年にさしかかればたいていおなかが出てくるもの」という、これまではごく一般的な認識だった体形の崩れが、突然、命に関わる一大事のように言われているのにはわけがあります。
大阪大学医学部チームが発表した、体内に蓄積された内臓脂肪組織から出る内分泌因子が代謝異常を引き起こす、という学説を発表したのがそのきっかけで、この学説によれば、内臓脂肪の量によって、病態を知ることができるとも言います。
つまり、いままでは何気なく「最近ハラがでてきたなあ、オレも中年太りかな」などと、さりげなく自嘲気味に笑っていたお父さん達のおなかは、実は病気の時限爆弾だった、というようなものですね。
このメタボリックシンドロームについての概念は、日本では厚生労働省からの健診の義務化があるほどに肯定的に受け取られています。
ただし、アメリカやヨーロッパのいくつかの学会や機関においてはその限りでもないようで、内臓脂肪に関する研究については続々と新しい発表がなされており、最近では、単に内臓脂肪の量が問題なのではなく、脂肪細胞の状態、つまり、壊死していたり、肥大化していたり、またそれらの脂肪細胞と密接にかかわりのあるマクロファージの存在などが、生活習慣病とよばれる各種の病気の引き金になるのではとも言われています。
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